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2007年10月25日(木) 15時12分

実行犯? ビデオに複数の男 加古川女児刺殺産経新聞

 兵庫県加古川市別府(べふ)町の市立別府小2年、鵜瀬(うのせ)柚希(ゆずき)ちゃん(7)が帰宅直後に自宅前で刺殺された事件で、柚希ちゃん宅西側の幹線道路沿いに設置された防犯ビデオに犯行時間帯、複数の男が写っていたことが25日、分かった。これまで犯人に直接つながる目撃情報に乏しく、加古川署捜査本部はビデオの映像を重視。犯人が柚希ちゃんの後をつけた可能性もあり、男の特定を進めている。
 これまでの調べで、柚希ちゃんは事件当日の16日午後6時ごろ、自宅から北東約500メートルの「たけひろ公園」から1人で自転車に乗って帰宅。自宅西側の幹線道路を南進し、自宅前の生活道路に入ったとみられている。
 防犯ビデオを設置していたのは、生活道路との交差点から北へ約100メートルの幹線道路沿いにある事務所。ビデオは3カ所に置かれ、このうち少なくとも1台は幹線道路に向けられていた。捜査本部が事務所からビデオの映像の提出を受けて分析したところ、自転車に乗った男など複数の人物を確認したという。
 捜査本部はこの映像のほか、周辺のコンビニエンスストアからも防犯ビデオの映像を収集。これらの映像に写っていた人物を照合し、特定作業を進めている。また、これら防犯ビデオに柚希ちゃんの姿が写っていないかどうかの確認も急いでいる。
 事件では、柚希ちゃんの家族や事件前後に現場近くにいた人たちが、「不審な人物はみていない」と証言していることから、捜査本部ではこれらの映像を重視、解析を進めている。

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