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2007年10月24日(水) 12時22分

牛ミンチ偽装事件 不正競争防止法違反でミートホープの田中 稔元社長ら4人を逮捕フジTV

北海道・苫小牧市の食肉加工会社「ミートホープ」の牛ミンチ偽装事件で、北海道警は、豚肉などを混ぜた肉を「牛100%」などとうその表示をし、出荷していたとして、元社長の田中 稔容疑者(69)ら幹部4人を逮捕した。
午前9時30分ごろ、ミートホープの元社長・田中 稔容疑者を乗せた車が札幌市西区にある北海道警察琴似庁舎に入った。
全国の消費者をだましたともいえるミートホープの牛ミンチ偽装事件。
およそ4カ月にもわたる捜査で、警察はミートホープ社の100トン余りもの肉を偽物と断定した。
2007年6月、苫小牧市の食肉加工会社「ミートホープ」が、豚肉を混ぜたひき肉を、牛ミンチと偽装して出荷していたことがわかった。
内部告発した元役員や農水省によると、ミンチには豚の心臓や牛の血液などが混入され、偽装され出荷した肉は400トン余りにのぼり、牛肉コロッケとして、全国で販売された。
田中社長は7月、「肉を知り尽くしすぎたというか、表示さえすれば、問題はなかった。わたしが表示しなかっただけの話で申し訳ないです」と語っていた。
偽装に加え、肉を解凍するために雨水を使用するなど、ミートホープの不衛生な製造実態も明らかになった。
返品が相次いだミートホープは、7月に全従業員を解雇し、自己破産を申請した。
「コストを下げるための工夫」と豪語していた田中容疑者だが、利益追求に血道をあげた結果、不正に手を染め、食への信頼を一気に失墜させた。
北海道警察では、田中容疑者が偽装を主導したとみる一方で、DNA鑑定などをして裏付けを進めてきた。
その結果、豚肉などを混ぜていたにもかかわらず、牛100%と表示し、出荷したおよそ100トン、金額にして5,000万円のミンチを偽装と断定した。
道警は、偽装表示を問う不正競争防止法違反の容疑に加え、取引先をだまして偽装肉を売ったとする詐欺罪の適用も視野に入れ捜査していく方針。
highlow highlow 2007/10/24 12:22 取材: 北海道文化放送

http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00120582.html