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2007年10月24日(水) 01時43分

薬害C型肝炎患者リスト放置問題 民主党、放置されていた厚労省の地下倉庫を調査フジTV

薬害C型肝炎に感染した被害者の情報を把握しながら、厚生労働省が対策を取っていなかった問題で、民主党は、実名やイニシャル入りのリストが放置されていた厚労省の地下倉庫を調査した。
23日、厚労省に訪れた民主党の菅 直人代表代行が「案内してくれと言ったんだ」と話すと、厚労省の担当者は「案内するとは、誰も申しておりません」と答えた。
薬害肝炎の被害者の実名やイニシャル入りの資料が5年間放置されていた、厚労省地下3階の倉庫の状況を視察したいとする民主党に対し、厚労省があくまで拒否したことから、報道陣を巻き込んでの混乱となった。
厚労省の担当者が「地下1階から下は駄目です」と話すと、菅代表代行は「あなたに何でそんな権限があるの」と応じた。
押し問答の末、最終的に菅代表代行が、携帯電話で舛添要一厚労相から視察の承諾を得た。
ただし、中への立ち入りは拒否され、入り口から視察したという。
民主党の山井和則衆院議員は「誰の管理だったのかということがわかるように、ちゃんと紙が張ってあるんですよ。段ボールとかロッカーには」と話した。
民主党は、19日に舛添厚労相と会って、今回の責任者を明らかにすることなどを要請していた。
その回答期限は23日だったが、厚労省は明確な答えを用意して来なかった。
菅代表代行は「ここでの説明というのは、大臣の説明と受け取っていいんですね?」とただした。
これに対し、厚労省・大臣官房審議官の黒川達夫氏が「それは、私ども厚生労働省です」と答えると、菅代表代行は「厚生労働省なんて、抽象的なものはないんだって」と話した。
また、「調査チームは、もう立ち上がったんですか?」との質問に、黒川審議官は「今のこの瞬間、どういう形になっているということは、わたし個人としましては、知っておりません」と答えた。
民主党の質問に対して、答えをはぐらかす黒川審議官。
実は、黒川審議官は、2002年に製薬企業から資料を提出された当時、担当課長の1人だった。
今後、当時の責任を追及される可能性が浮上している。
薬害エイズの被害者でもある民主党の家西 悟議員は、黒川審議官の態度に怒りをあらわにした。
家西議員は「こんな口頭で、中身のないようなお話をされるのに、われわれ議員として、国民を代表している者に対して、それは誠意ある態度ですか?」と語った。
その後、この黒川審議官は、舛添厚労相の了承を得ないまま、民主党に回答した疑いが浮上し、民主党は罷免要求も辞さない構え。
民主党の枝野幸男議員は「黒川なにがしという男は、大臣あての抗議要請書に対する回答を、大臣の指示も大臣への相談もなく、勝手に答えていた。これだけでも、わたしは首だと思います」と話した。
highlow highlow 2007/10/24 01:43

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