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2007年10月24日(水) 14時11分

「午後に早退」時間制で休暇取得 奈良市職員産経新聞

 奈良市環境清美部リサイクル推進課(職員数41人)で、年次休暇や夏季休暇を全休ではなく時間制で消化するケースが相次ぎ、今年7〜9月には延べ820人が午後から早退していたことが24日、分かった。全休で休暇を取った職員を合わせると、この期間に同課職員の平均4割近くが連日午後、職場にいなかった計算。同市では昨年、同部を中心とする長期病欠問題が発覚し、市が再生検討委員会を設置して業務や管理体制の見直しを進めているが、改めて勤務のあり方が問われそうだ。
 同課の勤務時間は祝日を含む月〜金曜の午前8時半〜午後5時15分で、年20日の年休と、7日間の夏季休暇が認められている。しかし、午前中に収集業務がある同課では午前中の休暇取得は認められておらず、休暇を取るには全休か、8時間で1日分の計算で午後から時間制で取得するかを選ぶ方式となっている。
 市によると、7〜9月に時間制で年休を取ったのは延べ199人、夏季休暇を取ったのは延べ621人で、計820人。全休で年休や夏季休暇を取った職員(延べ計177人)と合わせると、延べ計997人(勤務日当たりで1日平均15・3人)が午後は職場にいなかった計算となった。
 こうした実情について、市は「作業が集中する夏場で夏季休暇も重なった結果。業務に支障がない範囲で認めており、やむを得ない」としているが、同課の事務所と収集作業拠点が別々の場所にあることで、管理が行き届きにくいとの指摘もあり、市は「今後検討したい」としている。

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