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2007年10月23日(火) 18時14分

ボクシング・亀田一家に「ジム移籍」急浮上 協栄ジム・金平会長が怒りをあらわにフジTV

ライセンス停止処分で追い詰められたボクシングの亀田一家。今、亀田一家の今後をめぐって、「ジム移籍」が急浮上している。
22日、亀田史郎氏から協栄ジムの金平会長に直接電話がかかってきたが、金平会長は電話に出ることはなかった。
金平会長は22日夜、「きょう(22日)も1回、着信がありましたが、基本的にきょうは出ませんでした」と話した。
亀田一家が所属する協栄ジムの金平会長は、あえて史郎氏からの電話を無視した。
今、1本の電話から、両者の間にある新たな騒動が巻き起こっている。
オールジムの津川 勝会長代行は「史郎さんから(電話)あったよ。それは『相談乗ってくれへんか』というやつで」と話した。
この津川会長代行の一言から、移籍騒動が急浮上した。
金平会長は「報道の内容がもし本当ならば、非常に不快感を覚えます」と怒りをあらわにした。
ことの始まりは、JBC(日本ボクシングコミッション)の処分が下された10月15日に、亀田史郎氏から大阪のオールジムの津川会長代行に入った1本の電話だった。
津川会長代行は「15日、その時に『相談に乗ってくれへんか』ということで電話があって。それで『わかった。乗るよー』と言ったら、史郎氏は『忙しいから、今ちょっと電話かかってるから、またあとで頼むわな。あとで電話するわー』と言って、それで切ったわけです」、「なんか、困ったようなことを言っていたからね、ちょっとね。『もう、ちょっと困ってんねん』というようなことでね」などと話した。
亀田兄弟は子ども時代、オールジムで練習をしていたという。
しかし当時、父・史郎氏はボクシングを指導することができるトレーナーライセンスやセコンドライセンスなどは持っていなかった。
周囲の人々は、とまどいながらも、練習の様子を見守っていたという。
亀田兄弟は、やがてオールジムから同じ大阪のほかのジムに移り、その後、東京の協栄ジムへ移った。
しかし、東京に移ったあとも、大阪で練習する際には、オールジムを使っていた。
津川会長代行は、反則問題の渦中にあった史郎氏が、ジムの移籍を視野に電話をかけてきたのではないかと考えたという。
津川会長代行は「(史郎氏が)なんか困ったようなことを言っとったからね。ちょっと。『もうちょっと困ってんねん』というようなことでね。だから、わたしとしては、たぶん移籍とか、そういうような感じはしたから、それをポッと言ったわけ。そしたら、それが史郎氏が言っているような、わたしと2人が契約して言っているようになって、裏取引してんのんかというふうな話になってるわけ」と語った。
この移籍話が報道されると、協栄ジムの金平会長は「まず、契約関係としての背信行為と、それから雇用関係としての背信行為と、ダブルの背信行為があるのではないかと思っております。この件が、もし本当であれば、それは私の判断に影響するということは、申し上げておきます」と怒りをあらわにした。
金平会長の怒りに、津川会長代行は「移籍話は自分の勘違い。単に『相談に乗ってくれ』と言われただけだ」と弁明した。
そして津川会長代行は、その事情を協栄ジム側に説明し、あらためて23日、直接会って説明したいと申し出たが、協栄ジム側は拒否した。
拒否した理由について、金平会長は「(オールジムの津川会長代行との連絡は)取っておりません。これは、なぜかというと、オールジムさんは電話をお受けになったと。で、史郎さんが電話をしたということであれば、史郎さんに聞けば済む話ですので、オールジムさんが何をおっしゃったかというのは、私は関係ないというか、それは確認の必要がないと思っております。要するに、本人の話をまず聞いて、私が判断をします」、「史郎さんの言葉は信じます。(『してない』と言ったらそのまま信じる?)それは、よくよく話を聞いてみないと、わからないと思います。ただ、基本的には、性悪説か性善説かといえば、性善説に立ちます。立って、お話を聞きます」などと語った。
今まで、「解雇もあり得る」という方針を示していた金平会長は、FNNの取材に対し、「ボクサーとしてやっていく道を完全にふさぐことはないということは、言っておきたいと思います」と語った。
2007/10/23 18:14

http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00120534.html