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2007年10月23日(火) 16時08分

警部補がストーカー 愛知県警、聴取後に自殺産経新聞

 愛知県警西尾署の男性警部補(52)が、業務手続きのため8月下旬に同署を訪れたパチンコ店の20代の女性事務員に交際を迫る携帯メールを送り付けるストーカー行為を繰り返し、発覚後に自殺していたことが23日、分かった。被害者側から相談を受け、県警の監察官室が今月上旬、警部補から2度にわたり事情聴取。警部補はメールの送信などを認めたが、15日朝、自宅で首をつって自殺しているのが見つかった。

 現職警察官のストーカー行為をめぐっては、警視庁立川署の巡査長=当時(40)=が飲食店店員の女性=同(32)=に付きまとった末8月に女性宅に侵入して、拳銃で射殺後に自殺した事件が起きたばかり。監察官室は「職務上の立場を利用してメールアドレスを聞いており、規律違反に当たる」とし関係者の処分を検討しているという。

 監察官室によると、警部補は西尾署の生活安全課でパチンコ店の新台入れ替えの届け出処理などを担当。8月下旬、必要書類を取りに来た女性からメールアドレスを無理やり聞き出した。

 その後警部補は9月初めまでの間、女性に「ドライブや食事に行こう」、「恋人になってほしい」などの内容のメールを1日に最高で10件程度、全部で計数十件送った。女性は県警に対し「仕事に関係があるので店に迷惑を掛けてはいけないと思い、メールアドレスを教えた」と話しているという。

 監察官室の中根健次長は「警部補の異動準備を進めていた。女性のプライバシーに配慮し、発表を控えていた」と話している。


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