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2007年10月23日(火) 00時21分

「赤福」製造日偽装問題 出荷量などに関する資料の一部を廃棄、証拠隠滅かフジTV

「赤福」による製造日の偽装問題で、出荷量などに関する資料の一部を廃棄していたことがわかった。製造日の改ざんの発覚をおそれて、廃棄したとみられている。
赤福の濱田典保社長は22日、会見で「深く深く、おわびをさせていただきます。誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。
次から次へと明らかになる、老舗和菓子メーカー「赤福」による不正。
農林水産省は22日、赤福が、製造した日に翌日の日付を印字、いわゆる「先付け」を日常的に行っていたことを明らかにした。
濱田社長は18日、「むきもちは加熱し、乾燥処理ののち、焼却処分しておりました。しかしながら、そのうちごくわずか、(再利用は)大体約1%と報告を聞いておりますが...」と、売れ残ったもちの1%のみ再利用、ほかは焼却処分していたと話していたが、22日の会見では、「実際は、むきもちとして出るものについて、大体60%から多いときには90%近く」と述べ、実際は7割近くを再利用していたことがわかった。
これは、少なくとも7年前から行われていたという。
また、濱田社長は「組織的に指示・関与があったのかというご質問がございましたが、これはございませんでした」と述べた。
また、こうした再利用は、2007年1月に不二家による期限切れ原料の使用が発覚したころにやめ、関係書類を廃棄するなど証拠隠滅もしていたことがわかった。
さらに赤福は、製造日の横に、冷凍や日付偽装などの改ざんの目印となる記号を、従業員が一目でわかるように、マニュアル化していたという。
老舗ブランドによる「不正」と「うそ」。
濱田社長は「もう一度、赤福を再スタートを切れるようにしていくのが、今の私どもの最大の責任だと思っております」と述べている。
highlow highlow 2007/10/23 00:21 取材: 東海テレビ

http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00120493.html