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2007年10月22日(月) 15時01分

<広島女性暴行>米兵の逮捕状請求へ毎日新聞

 広島市の女性(19)が今月14日、同市中区で米軍岩国基地(山口県岩国市)所属の米兵4人から性的暴行を受けた事件で、米兵の身柄引き渡しに関する日米間協議が大詰めを迎え、引き渡しが確実な状況になった。広島県警は22日にも集団強姦(ごうかん)容疑で4人の逮捕状を請求し、身柄の引き渡しを受ける方針を固めた。

 調べでは、4容疑者は14日午前3時ごろ、同市中区銀山町のクラブハウスで知り合った女性を無理やり車に乗せ、約2キロ離れた人けのない駐車場に連れていき、車内で集団強姦した疑い。女性は財布から現金を奪われたとも話しており、県警が慎重に裏付け捜査をしている。

 この強姦事件後、4容疑者は同区で女性を殴る別の暴行事件を起こし、県警から通報を受けた同基地が4人の身柄を拘束していた。

 日米地位協定では、日本に駐留する米兵の公務外の犯罪について、起訴までの間は米側が身柄を拘束すると規定。95年9月に沖縄で起きた小学生女児暴行事件をきっかけに、日本側が起訴前に身柄の引き渡しを求めた場合、米側が「好意的配慮を行う」ことで合意している。【井上梢】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071022-00000048-mai-soci