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2007年10月21日(日) 20時29分

76歳ゴルバチョフ氏、改革になお意欲 社民同盟議長に朝日新聞

 ソ連でペレストロイカ(改革)を進めたゴルバチョフ元大統領(76)が20日、ロシア政治の改革をめざす団体「社会民主主義者同盟」の結成大会で議長に選ばれた。就任演説で「議会は一党のほぼ支配下にある。左派の理念も自由主義も取り込んだ幅広いものとするべきだ」と現状を批判し、本格的な政党へ育てる意欲を見せた。

 結成大会には、経済学者で元モスクワ市長のポポフ氏(70)や劇作家シャトロフ氏(75)らペレストロイカを支えた論客も多数参加。「権力党による国の行政的、イデオロギー的資産の独占を排し、ロシアに真の複数政党制を確立する」との宣言を採択した。元闘士らが「改革」の再生を試みる社会運動体となる。

 一方で、ゴルバチョフ氏はプーチン大統領に「ロシアの混乱を収束し、安定させた」とこれまで通り高い評価を語った。改革、保守両派の間で絶えず揺れ動いたソ連指導者時代の「中途半端さ」も健在な様子だ。

http://www.asahi.com/international/update/1021/TKY200710210153.html