親に知らせず生徒にピル処方　米州教委導入に賛否（朝日新聞）

2007年10月21日(日) 18時56分

　親に知らせず、中学生に避妊薬（ピル）を処方するのか。米メーン州ポートランド市の教育委員会はこのほど、市内の学校にこれを認める決定をした。最年少で１１歳の女児にピルを与えるべきか、論争が起きている。

　同市教委にピル処方の許可を申請したのは、市内の１中学校を担当する健康管理センター。同校には１１〜１３歳までの生徒が通うが、生徒５００人のうち５人が性体験があると告白したという。

　米メディアによると教育委員会の会合には多くの保護者が集まり、「まともな大人の保護を受けていない子には必要」「そんな学校には娘を入学させない」などと賛否の声を上げた。教育委メンバーの一人は「今の子どもが性体験と無関係と考えるのはナイーブすぎる」と語った。