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2007年10月20日(土) 14時45分

「赤福」の再出荷・再利用、社内では“常識”だった読売新聞

 老舗和菓子メーカー「赤福」(三重県伊勢市)による製造日偽装問題で、売れ残り商品の再出荷や再利用は、社内では“常識”だったことが20日、同社関係者の話で分かった。

 「浜田典保社長も知っていた」と話す社員もおり、経営陣は知らなかったという、18日の記者会見での浜田社長の弁明とは、食い違いも見られた。

 関係者によると、店頭から回収した売れ残り商品の再出荷は、ロスを減らし、売り上げを伸ばすのが目的で、製造現場の社員だけでなく、管理部門の社員も認識していた。

 工場が比較的暇な時期に、作りだめしたり余ったりした商品を冷凍し、繁忙期の年末年始に解凍して売り出す手法について、事務担当の社員は「生産機能が高いわけではなく、需要に追いつけない状態だった」と明かす。そのうえで「長い歴史の中で、客の注文に応えなければならないとの危機感が、会社全体をそういう雰囲気にしていた」と語った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071020-00000206-yom-soci