老舗和菓子メーカー赤福（三重県伊勢市）が店頭で売れ残った商品を回収し、冷凍保存して再出荷していた問題で、三重県は１９日、食品衛生法に違反したとして、同社に営業禁止命令を出した。同日朝、伊勢市内の伊勢保健所で浜田典保社長に田畑好基保健所長が禁止処分の命令書を交付した。
処分の期限は設けておらず、問題再発の恐れがないと確認できるまで、営業禁止となるという。
農水省は同日午前１０時ごろから、日本農林規格（ＪＡＳ）法に基づき、地元保健所とともに伊勢市の赤福の本社と本社工場、名古屋工場（名古屋市中川区）、大阪工場（大阪市淀川区）に立ち入り検査に入った。
三重県は、９月に実施した県の検査に対し、赤福が虚偽の報告をして偽装を隠ぺいした疑いもあるとみて、厳しく調べる方針。同社が１８日夜の会見で明らかにした、回収したあんを関連会社に販売していた問題なども調べるとしている。