記事登録
2007年10月19日(金) 12時33分

赤福を無期限営業禁止=「安全性、根拠ない」−三重県時事通信

 老舗和菓子店「赤福」(三重県伊勢市)が売れ残り商品を回収して再出荷していた問題で、三重県は19日、食品衛生法に違反したとして同社に営業禁止処分を通達した。処分対象は伊勢本社工場。あらかじめ期限は定められておらず、再発の恐れがないと確認できるまで営業禁止となる。
 県は18日午後、伊勢工場への立ち入り調査を実施し、同社が今年1月中旬ごろまで店頭で売れ残った主力商品「赤福餅」を回収、冷凍保存した上、包装紙をまき直し、消費期限を偽装して再出荷していたことを確認した。県はこの消費期限が「科学的・合理的根拠に基づかず、安全性に根拠がない」として、食品衛生法に違反すると判断した。いつこの偽装が始まったかは分からないとしている。
 県は19日の記者会見で、同社本社工場に先月2回立ち入り調査を行ったにもかかわらず新たな偽装を見抜けなかったことについて、「相手側の報告を疑わず、調査力が足りなかった。大きな反省材料」と落ち度を認めた。
 農水省と県は同日午前、日本農林規格(JAS)法と食品衛生法に基づき同社工場などに立ち入り検査に入り、新たに発覚した偽装について事実確認を急いでいる。また、同日午後から、同社が回収した「赤福餅」のあんの一部を販売していた伊勢市内のグループ会社にも立ち入り検査を行う。


【関連記事】 赤福、19日から営業禁止=売れ残りも回収・再包装−三重県が厳しい処分
【関連記事】 認識不足と釈明=商品解凍日を製造日と表示−赤福社長
【関連記事】 赤福、34年前から製造日偽装=最大14日改ざん−農水省が是正指示   

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071019-00000060-jij-soci