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2007年10月19日(金) 19時26分

アリコ、医療保険で不当表示 公取委が排除命令朝日新聞

 公正取引委員会は19日、外資系生命保険のアリコジャパンに対し、通信販売の医療保険についての新聞広告やパンフレットの中に消費者の誤解を招く不当な表示があったとして、景品表示法違反(優良誤認)で今後同様の表示などをしないよう排除命令を出した。通販による保険販売では初めての排除命令で。

 公取委によると、不当な表示があったのは、アリコの医療保険「元気によくばり保険」の新聞広告と資料請求者に送るパンフレット。「上皮内新生物」と診断されれば、一時金60万円を支払うと受け取れる記述があったが、実際には、診断だけでなく入院して手術を受けることも支払いの条件だった。新聞広告にはそうした条件の記載がなく、パンフレットでも後半の欄外などに小さく記載しただけだった。

 アリコによると、この保険の保有契約件数は2万3000件(07年3月末)。公取委の指摘などを受けて、アリコは今月4日から広告内容を改めた。

 生保への排除命令は、がん保険のパンフレットなどの表示をめぐって日本生命保険が03年に受けて以来2例目。

http://www.asahi.com/business/update/1019/TKY200710190394.html