鹿児島県霧島市で、特産の天然黒酢の仕込みが最盛期を迎えている。錦江湾を見下ろす坂元醸造の工場では、陶製の壺(つぼ)(直径40センチ、高さ60センチ)がびっしり並ぶ「壺畑」で、4人1組の職人が、蒸し米とこうじ、地下水を入れる作業に追われている。
壺の中に酵母などの微生物を入れずに発酵させる、約200年前から続く伝統製法。2、3日に一度、約5万2000ある壺のふたを開けて「顔色」をうかがい、露天で1〜3年熟成させるという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071017ic22.htm