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2007年10月18日(木) 03時05分

<告発>貸金業者「ライク」を脱税の疑いで 名古屋国税局毎日新聞

 貸付金の利息を収入から除外して申告する手口で、05年7月期までの2年間にわたり、計約1億4000万円の所得を隠し法人税約4000万円を免れたとして、名古屋国税局が貸金業者「ライク」(本社・名古屋市中区)と同社社長(31)を法人税法違反(脱税)の疑いで名古屋地検に告発していたことが17日分かった。

 関係者によると、同社の顧客は多重債務者が多いといい、仲介者を通じ一度に億単位の貸し付けを申し込んできた顧客もいた。隠した現金は事業の運転資金に充てていた。既に修正申告に応じているという。

 同国税局は昨春、強制調査(査察)に着手し、脱税の実態解明を進めていた。毎日新聞は社長に文書で取材を申し入れたが、17日までに回答はなかった。

 登記簿などによると、ライク社は01年8月設立。貸金業を中心に不動産売買なども行っていたが、同国税局が告発した今年3月以後は休業状態になっている。社長は同市中村区椿町内の飲食店店長も務めていた7月、風俗店スカウトの男性を殴って傷害、恐喝容疑で逮捕されたことがある。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071018-00000017-mai-soci