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2007年10月18日(木) 22時03分

「赤福」売れ残り商品を回収、再利用 産経新聞

 赤福(三重県伊勢市)の製造日偽装問題で、同社が店頭で売れ残った「赤福餅(もち)」を回収し、餡(あん)と餅を分離するなどして再利用していたことが18日、農水省の調べで分かった。製造日表示のJAS法違反に加え、消費期限に関する食品衛生法違反の疑いも強まり、同省は19日、同社本社など3カ所に各地保健所と合同で立ち入り検査に入る。
 農水省によると、赤福は前回の立ち入り検査に対し、「商品の再利用は行っていない」と説明していたが、農水省の質問に18日夜、文書で回答し、再利用を認めたという。
 同社は赤福餅などを自社で配送。小売店やパーキングエリアの売店、キオスクなどに並べていたが、売れ残ると商品を回収し、本社、大阪、名古屋の工場で冷凍したり、餡と餅を分離したりして再利用していた。社内ではこうした再利用を「むき餡、むき餅」と呼んでいたという。

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