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2007年10月18日(木) 12時36分

二審は文庫本差し止め認めず=賠償も減額、恵庭女性殺害−東京高裁時事通信

 北海道恵庭市の女性会社員殺害事件で懲役16年が確定した大越美奈子受刑者が新潮社と編集者らを相手に、月刊誌の記事を再録した文庫本の販売差し止めと損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が18日、東京高裁であった。吉戒修一裁判長は一審東京地裁判決を変更し、差し止めを認めなかった。賠償額も計110万円に減額した。
 吉戒裁判長は「名誉を棄損する記述はわずか。事件も過去のものであり、将来相当数の増刷の見込みがあるとは認められない」と述べ、販売差し止めまでは必要ないとした。賠償額については、「表現は断定的でなく暗示的なものにとどまっている」として減額した。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071018-00000070-jij-soci