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2007年10月18日(木) 08時00分

非認定大「学位」の准教授 大分大が契約解除検討産経新聞

 学位商法問題にからみ、大分大学の准教授が採用時に非認定大学の「学位」を使用していたとして、同大学が同准教授の契約の解除を含む人事上の措置を検討していることが分かった。非認定大学の学位をめぐっては、福島大学や熊本大学の現職教授が名誉博士号などを取得していたことが分かっているが、日本の大学が人事的な措置を取るのは初めて。

 大分大学関係者によると、同大が同准教授を採用する際、准教授が取得していた海外の非認定大学の「学位」が判定の中で大きな要素となっていた。大分大学は正規の大学でない教育機関が発行した学位などの取得者が教員になっている問題を重視し、厳格な対応を取った。

 同問題をめぐっては、文部科学省が高等教育の質を保つ観点から、非正規の大学の学位などの取得状況について全国の国公私立大学を対象に調査している。


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39「米国発学位商法問題」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071018-00000080-san-soci&kz=soci