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2007年10月18日(木) 14時39分

「紀元会」暴行死、被害者二女の数年前の言動きっかけ読売新聞

 長野県小諸市の宗教法人「紀元会」の会員で、すし店経営奥野元子さん(当時63歳)が集団リンチで死亡した事件で、同会創設者の孫の少女(15)に対して元子さんの二女が数年前にとった言動が暴行のきっかけだったと、会員が小諸署捜査本部に供述していることが18日、わかった。

 捜査本部は、リンチの背景に創設者の親族を中心にした組織実態があったのではないかとみて、数年前の言動が改めて批判された経緯を調べている。

 少女は、紀元会を創設した男性の娘、窪田康子容疑者(49)(傷害致死容疑で逮捕)の長女。関係者によると、創設した男性は2002年ごろに死亡し、窪田容疑者は教団の幹部という。

 調べによると、元子さんの二女、森美智子容疑者(26)(証拠隠滅容疑で再逮捕)は数年前、少女に避妊具を渡し、会員たちから批判された。元子さんへの暴行があった9月24日夜、50人以上の会員がいる中で再び批判され、まず森容疑者、次いで森容疑者の夫の池勇治容疑者(30)(同)が会員から暴行を加えられた。さらに、元子さんが呼び出され、「娘の素行が悪いのに、どう思っているのか」と責められ、暴行を受けた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071018i110.htm