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2007年10月17日(水) 23時37分

元郵便局長が投資家から4000万円詐取産経新聞

 郵便局長が両親の土地を担保であるかのように装い、借金名目で投資家から4000万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は17日、詐欺容疑などで、新宿住友ビル内郵便局(東京都新宿区、閉鎖中)の元局長、下山邦人容疑者(51)を逮捕した。下山容疑者は「だますようなことは言っていない」などと容疑を否認している。同課は同様の手口で数件の余罪があるものとみて捜査する。
 調べでは、下山容疑者は平成18年7月下旬ごろ、都内の個人投資家の男性(40)に、「父親の土地を担保に5000万円貸してほしい。私の家は地元の名士で、土地に抵当権がつくと体裁が悪いのでしばらく保留してほしい」などとうそをつき、父母名義の委任状や印鑑登録証明書などを偽造して提出し、現金4000万円をだまし取った疑い。
 担保と装ったのは世田谷区内の土地で、評価額は2億円を超えていた。下山容疑者は男性に「郵便局では融資できない人たちにも融資したい」などと金の使途を説明し、その資金として自分への融資を持ちかけていた。だまし取った現金は自分のクレジットの支払いなどに充てていたという。下山容疑者は18年12月、同局長を免職されている。

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