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2007年10月17日(水) 20時01分

「ムツゴロウ王国」、東京から撤退=集客伸びず、北海道に再移転へ時事通信

 作家畑正憲さん(72)の個人事務所が運営するテーマパーク「東京ムツゴロウ動物王国」(東京都あきる野市)は17日、11月25日付で閉園すると発表した。年間30万人の入場者を見込んでいたが、1年目で10万人、2年目で12万人と低迷し、昨年からは畑さんが運営に乗り出したが、集客増にはつながらなかった。
 畑さんは北海道中標津町などの牧場で、犬や猫、馬などと触れ合える動物王国を展開してきたが、2004年7月、あきる野市のレジャー施設「東京サマーランド」内に進出した。
 しかし、入場者数の低迷が続き、運営会社の負債が数億円に膨んだ。一時、土地の賃貸料や従業員への賃金の支払いも滞り、昨年6月には同社が運営から撤退。その後、畑さん自身が、飼い犬についての相談活動や講演会などを行い、てこ入れを図っていた。
 動物王国では現在、犬113匹、猫41匹、馬10頭などを飼育中だが、退職する職員が引き取る動物を除き、すべて中標津町などの牧場に運ぶという。
 畑さんは「東京へ嫁に出した人と動物が、北の古巣へ戻ることになりました。残念です」などとするコメントを発表した。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071017-00000148-jij-soci