記事登録
2007年10月17日(水) 03時03分

<表参道事件>二瓶容疑者らを詐欺容疑で再逮捕へ 東京地検毎日新聞

 東京・表参道の一等地を巡る詐欺未遂事件で、東京地検特捜部は、海外事業コンサルタント会社から5億5000万円をだまし取った疑いが強まったとして、フリージャーナリスト、二瓶絵夢容疑者(32)らを詐欺容疑で再逮捕する方針を固めた模様だ。二瓶容疑者らは同社と「契約情報を一切口外しない」とする協定書を締結しており、同社が「だまされた」と感じても第三者に相談できないように仕向けていた。特捜部は、詐欺の発覚を遅らせる意図があったとみて追及する方針。

 関係者によると、二瓶容疑者らは昨年12月、同社との間で「地権者に十分配慮し、守秘義務を遂行することを誓約する。違反したら、契約解除する」との業務協定契約書を締結。今年1月末にかけ、同社から二瓶容疑者側に土地売買代金の内金として5億5000万円が支払われた。

 同社は5月、二瓶容疑者側と土地売買の「仮契約書」を締結。しかし、この契約書でも二瓶容疑者側の要請で「契約終了後も秘密情報を一切公開・口外しない。情報漏えいで相手が損害を被った場合、損害賠償の責を負う」と改めて秘密保持を強調する条件を加えた。

 同社は「契約が進まないなら内金を返してほしい」と本契約の締結を迫ったが、二瓶容疑者側は再三、結論を先延ばししていたという。

 二瓶容疑者らは、地権者の委任状を偽造し、東京都内の不動産会社社長からも土地代の内金11億円をだまし取ろうとしたとして、詐欺未遂などの容疑で逮捕されている。特捜部は拘置期限の17日に起訴した上で、新たな詐欺容疑で再逮捕するとみられる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071017-00000011-mai-soci