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2007年10月17日(水) 09時09分

Winnyネットワークから消えるファイルITmediaニュース

 Winnyネットワーク上に流出したファイルでも、時間が経つと消える場合がある──ネットエージェントは10月16日、Winnyで流出したファイルの推移について調べた結果をまとめた。一度流出したファイルは同ネットワーク上に永久に残るとも言われてきたが、ファイルによっては消滅するケースもあることが分かったという。

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 ウイルスに感染するなどして流出したファイルについて、ハッシュ値などのユニーク情報を使って所有者数をカウントしたところ、流出ファイルの所有者が継続してゼロ、つまりネットワーク上から消滅したケースが見つかったという。

 Winnyでは、アップロードフォルダからファイルを削除するだけではなく、ファイルをダウンロードしたユーザーのキャッシュフォルダから該当ファイルを削除しない限り、ネットワークからは消えない仕組みになっている。新たなダウンロード成功者が出る前に、ダウンロード完了者がキャッシュを手動で削除すれば、ネットワーク上からは消えることになる。

 同社によると、オリジナルファイルか完全キャッシュファイルが消滅すると、約1500秒でWinnyネットワーク上では存在しなくなり、その後は検索してもファイルを見つけられなくなるという。

 流出ファイルについて掲示板に情報が書き込まれたり、ニュース報道などがあるとファイル所有者が増え、長期にわたって共有される傾向もあったという。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071017-00000018-zdn_n-sci