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2007年10月16日(火) 20時07分

FX取引による申告漏れ、個人投資家で224億円…国税庁読売新聞

 金融商品「外国為替証拠金取引」(FX取引)による所得を申告しなかったとして、今年6月までの1年間に、個人投資家が総額約224億円の申告漏れを指摘されていたことが、国税庁のまとめで分かった。

 追徴税額は、重加算税などを含め約55億円に上った。

 FX取引では、少なくとも4人が所得税法違反(脱税)で起訴されているが、脱税に至らなくとも不適正な申告が広がっている実態が判明した。FX取引を巡る申告漏れについて、同庁がまとめたのは初めて。

 同庁によると、FX取引に絡み、税務調査を受けたのは1030人。申告漏れ人数については、明らかにしていない。

 FX取引は少ない元手で多額の利益が期待でき、インターネットでも手軽に取引できるため、投資に縁の薄かった一般の会社員や主婦などの人気を集めている。複数のパソコンで20社以上の仲介業者と取引し、4年間で2億4900万円の所得を得ながら、全く申告しなかった男性もいた。

 一方、株や投資信託などの売買による所得の申告漏れを指摘された投資家は、前年より1万人近く増えて2万431人、申告漏れ額も1・6倍の約1242億円だった。証券会社で勤務経験があり、申告の必要性を熟知していた主婦が、株の売買による所得2億300万円を一切申告しなかったケースもあった。

 国内の超低金利を背景に、貯蓄からFX取引や株などへの投資が進み、投資家の申告漏れも増えていることが裏付けられた形だ。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071016i412.htm