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2007年10月16日(火) 23時29分

「学校裏サイト」ネットいじめの温床に産経新聞

 総務省が昨年末にまとめた調査結果によると、13〜19歳のうち「インターネットを利用したことがある」と答えたのは全体の約9割、また「携帯電話を利用した」と答えたのは約8割に上る。6〜12歳でも4人に1人が携帯電話を利用しており、5年前に比べて4倍に急増している。

 携帯電話やインターネットの普及とともに広がっているのが「ネットいじめ」。神戸の事件では、自殺した男子生徒の携帯電話に「金を払わなければリンチする」などの脅迫メールが繰り返し送信されたり、インターネットサイトに男子生徒の裸の写真が掲載されたりするなど、ネットを悪用したいじめが繰り返されていた。しかし、学校側は男子生徒が自殺するまで携帯電話のメールによる金品要求や、サイトでの嫌がらせを把握しておらず、学校の管理や教師の目が行き届かないネットいじめの現状が改めて浮き彫りとなった。

 平成16年6月に長崎県佐世保市で起きた小6同級生殺害事件では、加害女児のホームページ(HP)に、同級生から中傷する書き込みがあったことをめぐるトラブルが事件につながった。また、昨年9月には同級生から「死ね」などのメールを送られた奈良県の中学1年の男子生徒が抑鬱(よくうつ)状態になる問題があり、奈良県警が同級生2人を児童相談所に通告した。

 最近では「学校裏サイト」とよばれ、同じ学校に通う生徒が情報交換に使うネット上の掲示板が、ネットいじめの“温床”となっている。

 今年4月には、大阪市の女子中学生への中傷的な書き込みを放置していたなどとして、大阪府警が名誉棄損幇助(ほうじょ)容疑で掲示板の管理者を書類送検した。しかし、このような学校裏サイトは20万件以上存在すると指摘する専門家もおり、捜査当局の摘発も氷山の一角だ。

 文部科学省では昨年度、毎年実施しているいじめの実態調査に「パソコンや携帯電話などで誹謗(ひぼう)中傷や嫌なことをされた」という項目を新しく追加し、従来のいじめと区別した形でネットいじめの実態調査に乗り出したばかりだ。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000981-san-soci