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2007年10月16日(火) 09時32分

暴力団の発射・所持罪新設=懲役と罰金最高3千万円−銃刀法改正案、閣議決定時事通信

 政府は16日、暴力団が組織的、不正権益目的に銃を発射、所持した場合の罰則を新設し、懲役刑に加え、現行法で最高の罰金3000万円を科すとした銃刀法改正案を閣議決定した。同法の罰則強化は、発射罪を新設した1995年以来12年ぶり。臨時国会に提出し、年内の施行を目指す。
 今年に入り、指定暴力団住吉会系幹部の射殺や長崎市長射殺など拳銃使用の凶悪事件が相次ぎ、警察庁が重罰化を検討。銃の複数所持罪や密輸、譲渡の罰則強化も盛り込んだが、組員らが発射、所持した場合にトップに責任を課す両罰規定の新設は「正業を営む法人を対象にしており、適用は難しい」(同庁)として見送られた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000031-jij-pol