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2007年10月15日(月) 01時02分

山口組系組元相談役を射殺=男2、3人が3発、逃走−東京・上野の繁華街時事通信

 14日午前10時55分ごろ、東京都台東区上野のJR御徒町駅近くで、「男性が数人の男に撃たれた」と110番があった。警視庁組織犯罪対策4課と上野署が調べたところ、男性は背中から拳銃で3発撃たれており、午後1時15分に搬送先の病院で出血性ショックで死亡した。
 男性は住所不詳、指定暴力団山口組系暴力団の中西真一元相談役(42)。同課などは殺人事件として男らの行方を追っている。
 調べによると、男は2、3人とみられ、3発を発砲し、駆け足で逃走。銃弾は2発が体を貫通し、1発が体内に残っていた。手に刺されたとみられる傷があり、近くに血痕が付着した包丁が落ちていた。
 防犯ビデオには、2人組が歩いていた中西元相談役を後ろから襲い、倒れたところをける様子が映っていた。
 2人はいずれも30〜50歳で、170センチ前後。1人が黒っぽいシャツ姿で、もう一人は黒っぽい長袖シャツの上に白いTシャツを着ていた。いずれも黒の帽子とジーパン姿だった。複数の目撃者によると、男が拳銃を持ったまま、中西元相談役をけっていたが、声を上げず、身動きもしなかった。
 中西元相談役は愛知県内に本拠地がある構成員約170人の暴力団に所属していたが、9月に破門されており、暴力団同士の抗争に発展する可能性は低いとみられる。
 同課などは目撃情報を収集し、周辺の防犯ビデオをさらに解析して捜査。遺体を司法解剖して死因を調べる。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071015-00000004-jij-soci