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2007年10月14日(日) 15時06分

<発砲>東京・上野の路上…上半身撃たれ元暴力団幹部死亡毎日新聞

 14日午前10時55分ごろ、東京都台東区上野6の路上で、通行人の女性から「男性が男に撃たれた」と110番があった。男性は元暴力団幹部で、背中を拳銃で3発撃たれており、搬送先の病院で間もなく死亡した。男2〜3人が走って逃げる姿が目撃されており、警視庁織犯罪対策4課は殺人事件として男らの行方を追っている。
 調べでは、死亡したのは住所不詳で指定暴力団山口組系組織の中西真一元相談役(42)。3発のうち2発は胸や腹を貫通していた。現場に血の付いた包丁1本が落ちていたが、拳銃は見つかっていない。逃げた男のうち2人は身長約170センチで40〜50歳ぐらいだった。中西元相談役は今年9月に所属組織を破門されていたという。
 現場はJR御徒町—上野駅の間の山手線高架沿いにある商店街の一角。通称「アメ横通り」にも近く、日曜日とあって大勢の買い物客でにぎわっていた。
 現場前の喫茶店にいた女性(57)は「パン、パン、パンという音がして店から飛び出したら40歳ぐらいの男が走って逃げた。路上に顔面そう白の男性が血を流して倒れ、脈をとっても反応がなかった」と興奮した様子で話した。靴店にいた都内の男性会社員(45)は「かんしゃく玉のような音が3回聞こえ、慌てて通りに出たら犯人らしき男が路上で男性を組み伏せていた。恐ろしくてどうすることもできなかった」と振り返った。
 買い物中に事件を目撃した足立区の主婦(51)は「男が男性を殴って包丁で刺した。その後、路上に倒れた男性の背中を拳銃のようなもので撃った。明るいところでこんなことになるなんて」と声を震わせていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071014-00000026-mai-soci