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2007年10月13日(土) 03時01分

臓器移植、仲介者か中国で日本人拘束読売新聞

 【瀋陽=末続哲也、マニラ=遠藤富美子】中国遼寧省の瀋陽市公安局が、臓器移植問題に絡んで日本人男性を拘束、捜査を進めていると、在瀋陽の日本総領事館に通報していたことが12日、わかった。

 マニラの関係筋によると、瀋陽やフィリピンで日本人に対する臓器移植を仲介していた日本人男性が9月以降、上海で行方不明になったとの情報があり、この男性が拘束されている模様だ。

 日本総領事館によると、通報は9月21日に行われ、瀋陽市公安局では、具体的な容疑事実を明らかにしていない。

 日本の外務省によると、この男性は上海浦東国際空港で「不法経営容疑」で拘束され、身柄を瀋陽に移されて、公安当局が捜査を進めているという。

 中国は、今年から外国人が国内で移植を受けることを厳しく制限している。5月にはさらに、「あらゆる形式の臓器売買と関連活動」を禁止し、臓器移植ビジネスの根絶に乗り出していた。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20071012i415.htm?from=main4