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2007年10月13日(土) 20時42分

米軍元司令官、イラク現状を「終わりの見えない悪夢」読売新聞

 【ワシントン=大塚隆一】イラク駐留米軍のサンチェス元司令官は12日、ワシントン郊外で講演し、イラクの現状を「終わりの見えない悪夢」と述べるとともに、ブッシュ政権の指導者たちを「無能」「職務怠慢」などとこき下ろした。

 フセイン政権崩壊後の2003年6月から04年7月まで司令官を務めたサンチェス氏は、ブッシュ政権の戦争計画について「破滅的な欠陥」と「現実離れした楽観論」があったと酷評。さらに「米国は絶望的な戦いを続けている」と述べ、現在の増派戦略も状況の改善はもたらさないとの見方を示した。

 ただ、サンチェス氏自身も武装勢力の拡大に有効な手を打たなかったという批判にさらされてきた。旧アブグレイブ刑務所の米兵によるイラク人収容者虐待問題では、サンチェス氏の責任を問う声が上がり、これが事実上の解任につながった経緯もあり、同氏は自身も「誤りを犯した」と認めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071013-00000012-yom-int