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2007年10月13日(土) 17時52分

闇サイト監視強化 政府が対策 専門担当者を増員へ朝日新聞

 政府がまとめたインターネット上の違法・有害情報に対する集中対策の概要がわかった。自殺を幇助(ほうじょ)する事件が起きるなど社会問題化している「闇サイト」や、いじめにつながると指摘される「学校裏サイト」に対して、警察庁の監視態勢を強化し、担当省庁による相談窓口を充実させるなど、本格的な対策に乗り出す。

 集中対策をまとめたのは内閣官房の「インターネット上における違法・有害情報等に関する関係省庁連絡会議」(IT安心会議)。11月に開催するIT戦略本部に報告し、関係省庁に早急な対策を促す方針だ。

 闇サイトは、サーバーが海外にあることが多いため、国も実態を把握できていない。

 集中対策ではまず、全国の警察で専門の担当者が有害サイトを目視で探している「サイバーパトロール」を、民間からの協力も得て人員を増やすとともに、相談窓口も充実させる。また、児童や生徒が連絡に使って、いじめに発展することもある「学校裏サイト」の対策についても、法務省や文部科学省が相談機能の強化などに乗り出す。

 さらに、迷惑メール規制のための法改正案を来年の通常国会に提出。児童が「出会い系サイト」を利用することを制限するための法改正についても、今年度内に結論を出す。有害サイトの閲覧を制限する携帯電話向けのフィルタリングソフトの導入も促進する。

http://www.asahi.com/national/update/1013/TKY200710130155.html