記事登録
2007年10月12日(金) 00時53分

架空入居で住宅扶助詐取 容疑の暴力団幹部ら逮捕朝日新聞

 架空の入居をもとに虚偽申請させ、住宅扶助費を詐取したとして、警視庁は、埼玉県ふじみ野市上福岡5丁目、暴力団極東会系組幹部高野幸雄容疑者(64)ら4人を詐欺容疑で逮捕したと、11日発表した。先月までの約1年半でホームレスら約15人に虚偽申請をさせ、総額約1860万円をだまし取ったとみている。

 ほかに逮捕されたのは、同県越谷市神明町2丁目、山口組系組幹部宮坂広幸(60)、同県秩父市荒川白久、会社員田端照吉(58)、さいたま市北区盆栽町、職業不詳越千代江(51)の3容疑者。高野、田端両容疑者は容疑を一部否認している。

 組織犯罪対策3課の調べでは、高野容疑者らは、越容疑者がふじみ野市内の雑居ビルに居住しているように装い、06年4月〜今年9月、同市福祉事務所から生活扶助費として計約84万円をだまし取った疑い。

 雑居ビルは高野容疑者らが不法占拠しており、ホームレスらに声をかけて一時的に住まわせ、市役所に住宅扶助費と生活保護費を申請させていた。受給額から家賃や手数料名目で月5万7000円ずつを徴収していたという。

http://www.asahi.com/national/update/1012/TKY200710110458.html