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2007年10月12日(金) 20時38分

女川原発2号機、配管に穴…交換から1年読売新聞

 東北電力は12日、定期検査中の女川原発2号機(宮城県)で、タービンを回した後、原子炉に戻す水を加熱する「高圧第2給水加熱器」の配管に、直径約1センチの穴が開いているのが見つかったと発表した。放射能漏れなど外部への影響はない。

 穴が開いたのは、加熱器から水素ガスなどを除去する配管で、外径約17センチ、厚さ約7ミリのステンレス製。東北電力では、今年9月中旬以降、別の配管で気体の流量が増加したことから、配管の穴から空気が流入している可能性があるとして、当初の予定を4日間繰り上げて、今月11日から定期検査を行っていた。

 東北電力は「原因は詳細に調査しなければ特定できない」と説明している。

 配管は昨年5月にも、ほぼ同じ場所で穴が見つかり、同6月に新品に交換したばかりだった。経済産業省原子力安全・保安院が昨夏、東北電力に安全管理体制の総点検を指示する契機となったトラブルが、1年余で再発したことになる。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20071012i213.htm?from=main2