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2007年10月12日(金) 00時00分

ねちねち読売新聞

 色々な性格の人がいますが、ねちねちとしつこい性格というのはあまり好まれないのではないでしょうか。

 でも職場などでは、部下にミスのないように上役がしつこいくらいに注意することも必要です。その一方で、当の部下は「あの課長は性格に問題あるんじゃないの? あら探しばっかりしているし、たいしたことのないミスをいつまでもねちねち責めて」(I believe my boss has a personality problem.He's an expert faultfinder and keeps going on and on about my minor mistake.)なんて、まるで悪いのは上司の方だという風に思っているかもしれません。

 ともすれば、男性は彼女や奥さんの誕生日や記念日をうっかり忘れてしまいがちです。「この一週間、彼女にねちねち言われっぱなしだ。でもしようがないよ。彼女の誕生日をすっかり忘れていて、プレゼントも用意してなかったんだから」(My girlfriend has been nagging me for the past week.But I can't help it because I totally forgot her birthday and didn't get her a present.)と大変な思いをしたことがある男性もいることでしょう。

 しかし、時には「ねちっこさ」が評価される場面もあります。「老刑事の粘っこい捜査が迷宮入り寸前の難事件解決につながった」は The veteran investigator's persistent efforts helped to resolve the difficult case just before the police were about to give up their investigation.となります。

 サッカーでは、相手の主力選手にまとわりついて活躍させない「ねちっこい守備」が必要なことがあります。 Manchester United's Cristiano Ronaldo was unable to find space to unleash his dribbling skills because he was shackled by AC Milan defense throughout the match.(マンチェスター・ユナイテッドのクリスチアーノ・ロナルド選手は、試合中ずっとACミラン守備陣のねちっこい守りに遭い、得意のドリブルを見せるスペースがなかった)と言えます。

(上羽宏幸記者)

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