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2007年10月12日(金) 03時11分

群馬・東和銀、経営悪化把握しながら追加融資読売新聞

 東証1部上場の第二地銀「東和銀行」(前橋市、吉永國光頭取)が、複数の取引先企業の経営悪化を把握しながら追加融資を続けるなどして損失を拡大させていたことがわかった。

 金融庁は銀行内の審査体制に問題があったとして、近く同銀行に業務改善命令を出す。取引先の中には旧大蔵省OBの増田煕男(ひろお)前頭取(70)らと関係の深い企業も含まれていたことも判明。これを受けて、同銀行は前頭取らの意向で不適切な融資が行われたとみて調査委員会を設置し、商法の特別背任罪などでの刑事告訴を検討する。

 関係者によると、問題の融資が実行されたのは、地元の建材販売会社や不動産会社、福祉関連会社など10社前後で、この多くが経営不振に陥っていた。一部は、同銀行が実施した増資の引受先になっていたほか、経営者と増田前頭取らが個人的に親密だった企業も含まれている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071012-00000001-yom-bus_all