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2007年10月10日(水) 08時02分

個人向け国債5、10年物 10月販売、過去最低産経新聞

 財務省が15日発行する個人向け国債の販売額が、5年物(固定金利型)、10年物(変動金利型)とも過去最低となったことが9日明らかになった。販売額は5年物が7691億円、10年物は1933億円となり、いずれも前回の7月発行分に比べて半減した。米国の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題の余波で長期金利が低下し、発行利率が大幅に下がったことが売れ行きに響いた。

 販売直前に長期金利が下がったことで5年物の利率が年1・15%、10年物の初回適用利率も年0・85%にそれぞれ落ち込み、前回7月に比べて5年物は0・35%、10年物は0・16%も低下。サブプライム問題で安全資産の国債が買われて相場が上昇、流通利回りが低下したことが影響した。

 個人向け国債は現在、1、4、7、10月の年4回発行している。今回の10月発行分は9月6日から28日にかけて銀行や証券会社を通じて販売した。前回は5年物の利率が過去最高の1・5%に設定され、10年物と合わせた販売額も約2兆円と1年ぶりに上向いたばかりだった。

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