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2007年10月10日(水) 08時00分

検事の取引疑惑「捜査の範囲」 さいたま地検産経新聞

 さいたま地検熊谷支部の男性検事(32)が、指定暴力団稲川会系組長(52)から、拳銃提出をめぐり取引に応じた疑いがあるとされた問題で、さいたま地検は9日、「検事が違法行為に及んだ事実は認められない」とする調査結果を発表した。

 検事は8月に麻薬特例法違反事件で逮捕された組長から、拳銃を差し出す代わりに長男(33)が自主的に提出したことにしてほしいと求められ、取引に応じた疑いがあるとして、地検が調べていた。

 地検の調査によると、検事は8月に組長の取調中、組長が所持する拳銃を押収する目的で、情報を入手するために組長に取調室の電話を使用させた。しかし、武井豊次席検事は「拳銃押収に向けた捜査活動の1つとして、検事の行動は許される範囲」と説明。「違法行為にあたらないので、検事の処分はない」とした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071010-00000086-san-soci