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2007年10月08日(月) 09時15分

米はイラクから即時撤退を 英シンクタンクが報告書東京新聞

 【ロンドン8日共同】英シンクタンク、オックスフォード・リサーチ・グループは7日、世界規模でのテロ封じ込めで成果を挙げるには、米軍主導の多国籍軍がイラクから即時撤退することが必要とする報告書を発表した。

 イラク政策は来年11月に行われる次期米大統領選の最大争点の1つ。ブッシュ政権が米軍駐留継続の方針を堅持する中、これに真っ向から反対する今回の指摘は注目を集めそうだ。

 報告書は2001年の米中枢同時テロを受けた米国の「対テロ戦争」は結果としてテロ支援者を増やしており、戦略を根本から再考することが求められていると指摘。イラクからの多国籍軍撤退と同時に、イラン、シリアを巻き込んだ集中的な外交努力を展開すべきだとした。

 アフガニスタンでも軍務を縮小し、市民生活への支援や、武装グループ各派に政治参加を促すための交渉へのてこ入れを強化することが重要とした。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007100801000052.html