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2007年10月08日(月) 22時02分

ゆうちょ銀の「名寄せ」システム、不具合続き1週間朝日新聞

 民営化初日の今月1日に日本郵政グループの「ゆうちょ銀行」で発生した顧客情報管理システムの不具合が、1週間たっても解消していないことがわかった。貯金の出し入れなど通常業務に影響はないものの、事務処理が遅れた可能性はある。

 不具合が生じたのは、顧客ごとの貯金残高を把握する「名寄せ」のシステム。負荷がかかりすぎると起きる動作の遅延で、端末を使う社員のパスワード変更手続きが1日に集中したのが原因とみられていた。

 ゆうちょ銀はシステム復旧のため、処理能力を引き上げたが十分には改善せず、この3連休でシステムを再増強した。

 ゆうちょ銀は、全国の支店や郵便局に「緊急避難対策マニュアル」を配り、窓口混乱時やシステム障害時には、貯金や送金といった顧客の希望を優先して実施するよう指示している。今回のシステム遅延によって名寄せに手間取った例もあったとみられるが、顧客から「サービスを受けられなかった」といった苦情は届いていないという。

http://www.asahi.com/business/update/1008/TKY200710080302.html