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2007年10月08日(月) 19時44分

コメ卸業者が贈賄側に現金 米国視察旅費に使用か東京新聞

 政府の輸入米の入札をめぐる汚職事件で、贈賄側の東京のコメ輸入会社と連名で入札に参加した滋賀県のコメ卸業者が、親族の口座を通じ、逮捕されたコメ輸入会社社員の口座に現金約45万円を振り込んでいたことが8日、大阪府警捜査2課などの調べで分かった。

 振り込んだ現金は、収賄容疑で逮捕された農水省元課長補佐、森光潔容疑者(50)の米国視察の費用に使われたとみられる。森光容疑者はコメ輸入会社側に、政府が輸入米を買い取る予定価格だけではなく、卸業者に売り渡す予定価格も伝えていた。捜査2課は情報漏えいの見返りだった可能性があるとみて、卸業者の関与についても調べている。捜査2課は8日、森光容疑者らを送検した。

 調べでは、コメ卸業者が現金を振り込んだのは、贈賄容疑で逮捕されたコメ輸入会社「アンドレイ・ファーイースト」(東京)社員陶山浩司容疑者(29)の口座。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007100801000348.html