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2007年10月08日(月) 16時50分

長井さんに最後の別れ 「遺志引き継ぐ」と社長東京新聞

 ミャンマーで反政府デモ制圧を取材中、射殺された映像ジャーナリスト長井健司さん(50)の葬儀・告別式が8日、東京都港区の青山葬儀所で営まれ、故人をしのび約1000人が参列。出棺時には雨が降る中、手を合わせて別れを惜しんだ。

 白い花で覆われた祭壇には、取材先のヨルダンで撮影された遺影が掲げられ、ミャンマーの大使館関係者や民主化運動を進めるメンバー70人以上も参列した。沈痛な面持ちで焼香した父親は、車いす姿で位牌(いはい)を手に参列者に謝辞を述べた。

 長井さんが契約していたAPF通信社(港区)の山路徹社長(46)は、「危険な所でも、行かなくてはいけないと身をもって教えてくれた。長井さんの遺志を引き継いでいきたい」とあいさつ。弔辞を読んだジャーナリストの鳥越俊太郎さん(67)は葬儀後「彼が命と引き換えに撮り続けた情景を見たい」と話した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007100801000249.html