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2007年10月07日(日) 23時54分

非公開で口頭弁論開く 高裁、審理差し戻し 千葉地裁朝日新聞

 千葉地裁松戸支部の納谷肇裁判官(53)が担当した民事訴訟の第2回口頭弁論を非公開で開いたことは違法だとして、控訴審の東京高裁(南敏文裁判長)が審理を千葉地裁に差し戻したことがわかった。納谷裁判官は書記官も同席させず、終了後、口頭弁論は法廷で公開されたと調書に書かせた。千葉地裁(中山隆夫所長)は同裁判官を処分する方向で検討している。

 控訴審判決などによると、原告は昨年10月、土地の賃借契約の更新料269万円の支払いを求め、地裁松戸支部に提訴。第1回口頭弁論の後の06年12月21日、双方の代理人と3人で2回目の口頭弁論に備えるための非公開の準備手続きをした。

 憲法は原則として裁判を公開法廷で開くよう定めている。口頭弁論は公開が原則だが、納谷裁判官は弁論準備手続きの終了後、同じ部屋でそのまま口頭弁論に移った際、出入り口を開けたり、開廷表を表示したりするなど法廷が公開されていることを示さなかった。

 書記官も立ち会わせず、同裁判官が終了後に調書を作らせた。調書には「法廷で公開」と書かれているという。

 納谷裁判官は1月に判決を言い渡し、原告の請求を棄却した。このため、原告は「裁判手続きが違法」と控訴。東京高裁は5月、「公開法廷で弁論終結の手続きを行わないまま判決を言い渡したのは違法」と判断し、千葉地裁に審理を差し戻す判決を言い渡した。

 千葉地裁は「裁判官から報告は受け取ってはいるが、処分を検討中で、詳しい理由は差し控えたい」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/1007/TKY200710070142.html