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2007年10月07日(日) 22時31分

口頭弁論公開せず=違法手続きで裁判官処分へ−千葉地裁時事通信

 千葉地裁松戸支部の納谷肇裁判官が昨年12月、民事訴訟の第2回口頭弁論の公開手続きを踏まずに弁論を終結し、判決を言い渡していたことが7日、分かった。控訴審で東京高裁は「手続きは違法」として審理を差し戻した。千葉地裁は同裁判官の処分を検討している。
 訴えは、地主が借地人に土地賃貸契約の更新料の支払いを求める内容。1月に請求棄却の判決が言い渡されたが、原告側が「重大な訴訟手続きの違反がある」として控訴していた。
 同地裁などによると、納谷裁判官は昨年12月21日、松戸支部の「弁論準備和解室」で非公開の弁論準備手続きを終えた後、そのまま第2回口頭弁論を開き結審した。同裁判官と原告、被告の各代理人だけが在室しており、書記官はおらず、公開法廷と分かる表示や傍聴席もなかった。調書は同裁判官の指示で書記官が後に作成していた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071007-00000078-jij-soci