記事登録
2007年10月06日(土) 15時03分

米軍横田基地、5600リットルの燃料漏れ朝日新聞

 米軍横田基地(東京都)の給油場で、9月に約5600リットルのジェット燃料が漏れる事故が起きていたことが、5日わかった。事故発生当日、在日米軍から日本政府を通じ地元自治体に通報されたが、地元自治体は「基地外への影響がない」として住民に公表していなかった。

 横田基地がある地元6市町のうち立川、昭島両市の担当者によると、9月18日午前10時ごろ、給油場でジェット燃料が漏れ出す事故が起きたと、北関東防衛局から連絡があった。流出量は当初約1200リットルとの報告だったが、翌日約5600リットルに訂正された。けが人や周辺環境への影響についての詳しい報告はなかったという。

 燃料などの流出事故は、米軍の資料によると横田基地と関連施設で99〜06年に計90件起きている。うち日本側が把握していたのは、軽油約7万9000リットルが流出した埼玉県所沢市の通信施設で起きた事故1件だけ。都や地元自治体は今春、国に対して速やかな情報提供を要望していた。

 地元自治体は今回の情報を非公表としたため、住民にとっての情報公開は進まなかった。地元6市町の代表窓口となっている昭島市の担当者は「基地の外に影響がないと聞いて公表の必要はないと判断した」と説明している。

http://www.asahi.com/national/update/1005/TKY200710050402.html