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2007年10月06日(土) 10時29分

生活保護費不正受給、89億円余で過去最高読売新聞

 2006年度の生活保護費の不正受給額は前年度を約18億円上回る89億7618万円だったことが厚生労働省のまとめでわかった。

 不正件数も前年度より2134件増の1万4669件で、いずれも過去最高となった。

 不正受給の1件当たりの平均額は61万2000円。不正発覚に伴い、生活保護の停止や廃止などの措置が取られたのは、3679件だった。また、詐欺罪での刑事告発に至ったケースは、13件だった。

 不正受給の内訳は、働いて得た収入を申告しないケースが53・8%と、半数以上を占めた。次いで、年金収入などの無申告が16・1%、働いて得た収入の過少申告が9・8%などだった。

 不正受給の9割近くが、福祉事務所などが税務当局や金融機関に本人の所得や資産の状況を照会し、申告内容と一致しないことから、発覚している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071006it02.htm