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2007年10月06日(土) 19時00分

議員の資産公開、訂正続出 ずさん処理浮き彫り東京新聞

 衆参両院議員が国会議員資産公開法に基づき公開した資産の訂正が続出している。「政治とカネ」の問題に対する国民の批判が強まる中、政治家のずさんな処理があらためて浮き彫りとなった格好で、相次ぐ訂正により公開内容の信頼性は揺らぐばかり。「政治倫理の向上」を目的に始まった資産公開制度の形骸化を懸念する声も出ている。

 訂正届けは、安倍前内閣で閣僚らの不透明な政治資金処理が相次いで発覚したのに伴い急増。8月末に安倍晋三前首相が内閣を改造して以来、少なくとも衆院18人、参院1人の計19人が資産報告書の訂正などを届け出る「異例の多さ」(衆院事務局)となった。

 現職の鴨下一郎環境相、上川陽子少子化担当相のほか、副大臣や政務官もいた。政党別では自民党15人、民主党4人。

 資金管理団体などへの貸付金の記載漏れが最も多く、大半の議員側は「単純ミス」と釈明。中には所有地の住所を誤記したケースもあった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007100601000473.html