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2007年10月06日(土) 20時24分

基準値1000倍超すベンゼン 築地市場の移転先で東京新聞

 東京・築地にある中央卸売市場の移転先となっている豊洲地区(江東区)の土壌汚染対策を検討している東京都の専門家会議(平田健正和歌山大教授ら4人)が6日、都庁で開かれ、地下水から環境基準の1000倍を超すベンゼンが検出されたことが報告された。

 豊洲地区に高濃度の汚染土壌が残っていることになり、同会議は結果を「重く受け止める」として、土壌汚染対策法と同じレベルの10メートル四方に区切っての再調査を提起した。今秋に予定した同会議の提言は、来年に持ち越す見通しとなり、移転計画に遅れが出そうだ。

 豊洲地区は東京ガスの事業所の跡地。高濃度のベンゼンが検出されたのは56地点のうち1カ所だが、ここは同社が過去に実施した調査で、基準値をわずかに超える程度の汚染とされていた。

 次回11月5日の会合で具体的な調査方法を決める

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007100601000513.html