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2007年10月06日(土) 18時49分

JT関係者の講演取りやめ 厚労省、喫煙対策シンポで東京新聞

 厚生労働省などの主催で来月、神戸市で開かれる喫煙対策シンポジウムで、日本たばこ産業(JT)関係者の講演が予定されていたが、禁煙を求める団体などの批判を受け、同省が6日までに、講師を変更することを決めた。

 シンポジウムは、職場での受動喫煙の防止策などがテーマで、企業の取り組み事例などが紹介される。それに加え、JTが運営する「たばこと塩の博物館」(東京)の学芸部長が「たばこの歴史と文化」という題で講演する予定だった。

 ところが、それを知ったNPO法人日本禁煙学会(作田学理事長)などが「シンポジウムの趣旨と相いれない」と反発。2005年に発効した「たばこ規制枠組み条約」が、啓発活動に、たばこ産業と関係がない団体の参加などを促している点を挙げ「条約にも違反する」として講師の交代を求めていた。

 厚労省は最近になって、講師を漫画家に差し替えることを決定。講演の題も「たばこがやめられる!」に決まった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007100601000452.html