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2007年10月05日(金) 12時21分

名古屋コーチン、「純系」もDNA検査 東京新聞

 愛知県特産の地鶏「名古屋コーチン」と表示された商品に偽物が含まれているとされる問題で、約60の生産、加工業者でつくる名古屋コーチン普及協会(名古屋市天白区)は、登録商標の「純系名古屋コーチン」として販売されているすべての商品のDNA検査を行うことを決めた。調査が終わり次第、結果を公表する。

 同協会は、同県畜産総合センター(安城市)が供給した種鶏から生まれたひよこを、会員が育成、処理した肉・卵だけに「純系名古屋コーチン」のシールを張って販売することを認めている。年間約110万羽を出荷しているという。

 独立行政法人「農業・食品産業技術総合研究機構」(茨城県つくば市)のDNA検査で2割が偽物という結果が出たが、同機構は「あくまで研究対象として行っただけで、“犯人捜し”が目的ではない」と個別の検査結果は公表していない。そのため、検査で「偽物」とされた商品の中に「純系」が含まれているかどうかも不明だが、同協会は「消費者や取引先の不安を解消し、名古屋コーチンの信頼回復を図る必要がある」と独自に調査することを決めた。

 愛知県も近く、名古屋市内の店頭から抽出した「名古屋コーチン」の生肉の商品約30サンプルのDNA検査を実施。両親ともに名古屋種のものだけを「名古屋コーチン」と認め、交雑種や全く別の鶏肉が混ぜられた商品は日本農林規格(JAS)法違反とみなして是正を指導していく方針だ。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007100590121805.html